釣堀紀州 大阪から車で80分! WEB予約受付中・前日17時まで予約可能。完全予約制。

釣堀紀州のブログ

Blog

海上釣り堀を脈釣りで攻略しよう!釣果を上げるコツや裏ワザもご紹介

海上釣り堀を脈釣りで攻略しよう!釣果を上げるコツや裏ワザもご紹介

 

「海上釣り堀に行ったけど、魚がスレてて全然釣れなかった・・・」そんな方には脈釣りという釣法をおすすめします。

脈釣りは難しく、コツをつかむまでは少し苦労するかもしれませんが、海上釣り堀という枠組みなら、脈釣りは無類の効果を発揮します。 しかし、「脈釣りって名前は知ってるけどどうやればいいんだ?」いう方も多いと思います。

そこで今回は脈釣りの仕方から脈釣りをすることで起こるメリットやデメリット、釣るコツなどをご紹介します。

浮き釣りと脈釣り(ミャク釣り)の違いは何?

まず初めに、浮き釣りと脈釣りの違いを説明します。

簡単に言うと、浮き釣りはウキの反応を見ることで魚を釣る釣法です。 一方脈釣りはウキを付けず、やわらかい竿先でその反応に合わせて釣る釣法です。
そのため脈釣りは浮き釣りと違い指先に伝わってくる感覚に重みを置いて釣ることになります。

少し難易度が高い釣り方ですので、初めは浮き釣りで海上釣り堀に慣れてから、ステップアップとして脈釣りに挑戦するという形をおすすめします。その方がストレスなく釣りを楽しむことができます。

また探り釣りという釣り方もありますが、脈釣りとほぼ同じで銅付き仕掛けを使う場合もあります。

ウキ釣りとミャク釣りの適したタイミング

海上釣堀では、ウキ釣りとミャク釣りを状況に応じて使い分けることで釣果が大きく変わります。季節や天候、魚の活性によって適した釣法は異なるため、それぞれの特徴と効果的なタイミングを知っておくことが大切です。

【春〜初夏】(水温が上昇して魚の活性が上がる時期)

項目ウキ釣りミャク釣り
適した時間帯朝〜夕方まで(満遍なく狙える)日中の反応が鈍いとき
ポイント広範囲を探れる、棚を変えながら様子を見る食い渋り時や魚が底にいるときに有効
備考活性が高く、表層〜中層に浮く魚も狙いやすい小さなアタリも拾いやすいので繊細な操作が効果的

【夏】(魚が表層・中層に多く浮くが、水温が高すぎる日中は低活性)

項目ウキ釣りミャク釣り
適した時間帯朝・夕マズメが特に有利真昼間や魚が底に沈んでいる時間帯
ポイント日差しが強いときは陰になる場所を狙う暑さで底に沈んだ魚を狙う時に特に有効
備考エサ取りも増える時期なのでウキ釣りの調整がカギタナをピンポイントで狙う釣りに向く

【秋】(魚の活性が最も高くなる時期)

項目ウキ釣りミャク釣り
適した時間帯一日中チャンスあり朝・夕は反応が強い
ポイント魚が広範囲に散っているのでウキで探る活性が高い魚の速い反応を取る釣り方にも有効
備考ウキの沈みが多くなる時期、アワセが重要ミャク釣りでも即アワセで対応できる技術が必要

【冬】(魚が底に固まり、低活性になる)

項目ウキ釣りミャク釣り
適した時間帯日が高くなった日中一日中有効だが特に底狙いで効果あり
ポイント活性が低くアタリが小さい底を丁寧に探る、手感度重視
備考棚を深く設定する必要あり繊細な操作で魚を誘えるため冬に強い

天候や水の濁りでの使い分けのポイント

晴天・透明度が高い日:魚が警戒心を持つため、ミャク釣りで底を丁寧に攻めるのが有効。

曇天や雨天・水が濁り気味の日:魚が表層にも出やすく、ウキ釣りで広範囲に狙うのが効果的。

強風時:ウキが流されやすいため、風裏や風を避けた場所でミャク釣りがおすすめ。

海上釣り堀で脈釣り(ミャク釣り)をするメリットとデメリット

脈釣りとは、竿先と指先に伝わる感覚をもとに釣る釣法です。

海上釣堀で脈釣りをするメリットとは?

海上釣堀で脈釣りを選ぶ最大のメリットは、「魚に違和感を与えず自然にエサを食わせられる」点にあります。ウキを使用しないため、仕掛けの存在感が軽減され、警戒心の強い魚でも食い込みやすくなるのが特徴です。

また、仕掛けを上下に動かしてアピールする“縦の誘い”がしやすく、魚の反応を探りながら棚(タナ)を微調整することができます。特に活性の低い時間帯や状況では、ゆっくりとエサが沈んでいく自然な演出が効きやすく、他の釣り方に比べて反応が出やすいことも。

さらに、ウキを使わないことで仕掛けがシンプルになり、トラブルが少なく扱いやすいのも初心者にとって大きなメリットです。

加えて、慣れてくれば手元に伝わる微細なアタリ(=居食いなど)を感覚で察知できるようになり、より釣果を上げやすくなるのも魅力のひとつです。

・アタリをダイレクトに感じられ、反応が早い:手元に直接伝わるため即合わせが可能。居食いのような微妙なアタリも察知できる。

・エサの位置(棚)を細かく調整しやすい:魚の反応に応じてエサの深さを変えられるため、広範囲にアプローチ可能

・活性の低い魚にも口を使わせやすい:自然に落ちるエサの演出が可能で、食い渋りの状況でも効果的。

・シンプルな仕掛けでトラブルが少ない:ウキを使わないため仕掛けが絡みにくく、初心者でも扱いやすい。

 

脈釣りのデメリットや注意点は?

一方、デメリットは浮き釣りが広範囲を探れるのに対し、脈釣りは竿の直下しか探ることができず、探れる範囲が非常に狭いということです。
また慣れるまでアワセのタイミングがわかりずらいのもデメリットですので経験を積んでいくことが必要となります。

加えて、深く落としすぎるとネットに針が引っ掛かりライントラブルを起こしてしまうのもデメリットの1つです。

・アタリを見逃しやすく、集中力が必要

・魚が深場にいる場合、棚の把握が難しい

・軽い仕掛けだと風や潮に影響を受けやすい

・エサ取りのアタリも明確に伝わるため見極めが必要

釣果アップには経験と繊細な操作が求められる釣法です。最初はスタッフにコツを聞くのもおすすめです。

海上釣堀の脈釣りタックルと仕掛け

脈釣りはウキ釣りよりも道具が少なくシンプルです。

  • 竿: アタリがわかりやすい専用ロッドがおすすめです。長さは3m前後・基本は柔らかめ・穂先は細めのソリットティップ
  • リール: 両軸リールがおすすめです。カウンター付きで探っているタナを把握できます。
  • 道糸:フロロカーボンラインの2〜3号程度、またはPEラインの1〜2号を使用します。
  • 仕掛け: 半遊動仕掛けのウキ釣りが一般的です。ウキは浮力が強めの5〜6号程度、クッションオモリと組み合わせます。ハリスは3〜4号、ハリは伊勢尼の8〜12号程度を選びましょう。

釣果を上げたいなら浮き釣りも併用しよう!

脈釣りは確かにできるようになれば大量の魚を釣ることができる魅力的な釣法です。

しかし、先述した通り脈釣りにもデメリットが存在します。なので、それぞれの釣法の長所を活かしながら釣りをすることが釣果を上げるテクニックです。

実際、釣り場でも安定して釣果を出している方も大体は浮き釣りと脈釣り、この2つを状況によって使い分けています。

ちょっと面倒ではありますが、やってみて損はないと断言できます。

 

浮き釣り

海上釣り堀での脈釣り(ミャク釣り)のコツ①聞きアワセを駆使する

海上釣り堀での脈釣りのコツは聞き合わせを駆使することです。

アワセには遅アワセや早合わせなど多くのアワセ方が存在しますが、その中でも海上釣り堀で釣りをするなら聞きアワセは特に重要です。 聞きアワセとは前アタリが有った時に本当にアタリかどうかを確かめるために使われるアワセです。

やり方は簡単でアタリが不明瞭の時にラインを張ることで反応を見るだけです。 こうすることによって警戒心の高い釣り堀の魚の前アタリを見切り、本あたりにアワセをすることができます。

海上釣り堀の脈釣り(ミャク釣り)のコツ②少し早めに竿を上げてみる

海上釣り堀でなかなか釣れないという方は、アワセが遅すぎる人が多いです。

確かにしっかりとアタリが来るまで待ってからアワせることは非常に重要です。 しかし、それを意識するあまりに穂先が曲がり切るまで待っている方もよく見ます。これは完全に逆効果です。

海上釣り堀の魚は警戒心が高いため、待ちすぎると穂先の反発力に違和感を感じ餌を離してしまうからです。 そのため体感よりも少し早く、そして完全に穂先が曲がり切ってしまう前にアワセをしてみましょう。

 

海上釣り堀の脈釣り(ミャク釣り)のコツ③しっかりとタナを取る

脈釣りのメリットと言えばアタリを取りやすいということです。
しかし、せっかくアタリが取りやすいといっても魚がいないタナに仕掛けを落としても意味はありません。
なので、しっかりとタナを取るということは非常に重要になります。

タナを取る方法は簡単で、針にタナ取り用の重りをセットしてから、底から30㎝ほどの位置までタナ取り用の重りを上げるだけです。30㎝ほどの位置なら調整も効くので初めに狙う位置としておすすめです。

釣堀紀州のタナについてですが、釣堀紀州の網は真ん中が深くなっていて(約10メートル)、手前の網の淵は浅いです(6~7メートル)。釣りの準備をされる場合は、タナは5ヒロ半でご準備ください。

貸竿のタナは、約8メートルに設定していますが手前過ぎると根掛かりしてしまう場合がありますのでほんの少し仕掛けを前に投げていただくとうまく落とせます。

 

海上釣り堀の脈釣り(ミャク釣り)のコツ④ガン玉の位置

脈釣りでのガン玉の位置は、仕掛け全体のバランスを決める重要なポイントです。ガン玉の配置を適切に調整することで、エサが自然な動きで魚にアピールしやすくなります。

ガン玉の位置を調整してエサの動きをコントロール

ガン玉の位置を調整することで、エサが魚の目に止まりやすい自然な動きを演出できます。 ガン玉を針から近い位置に付けると、エサが安定して底付近に留まります。

一方、ガン玉を上にずらすと、エサがふわふわと漂い、食いつきを誘いやすくなります。魚の活性や狙う棚に応じて位置を調整することが重要です。また、エサを少し浮かせたい場合は、小さめのガン玉を使い、微調整することで効果的に魚を狙えます。

 海上釣堀でのガン玉の重さと配置のコツ

ガン玉の重さと配置のバランスは、脈釣りでの成功を左右します。 軽いガン玉を使うとエサが自然に漂い、シマアジやマダイの食いを誘いやすくなります。

一方、重いガン玉は、エサを素早く棚に届けるため、活性が高い魚を狙うときに効果的です。具体的には、棚の深さが浅い場合は軽いガン玉を、深い場合は重いガン玉を選びましょう。

さらに、ガン玉の位置をこまめに調整することで、より精密なエサの動きを演出でき、釣果アップに繋がります。

海上釣堀で使うガン玉の重さとサイズの目安表

ガン玉サイズ重さ(g)使用目的例特徴/用途
G7約0.09g表層を漂わせたい時/警戒心の強い魚に沈下スピードが遅く、自然な動きでアピール
G5約0.16g中層を攻めたい時ゆっくりと沈下しつつもエサを安定させたい時に
G3約0.25g表層〜底を幅広く探りたい時バランスの良い重さで多用途に使える
G2約0.35g中層〜底を安定して狙いたい時軽い流れのある釣り堀でもエサが流されにくい
B約0.55g底付近や深場狙い沈下速度が早く、手返し良く釣れる
2B約0.75g潮の流れが強い場合潮に仕掛けが流されないよう安定性を重視
3B約1.00g青物や大型魚狙いエサを一気に沈め、他の魚に横取りされる前にターゲットへ届ける

 

海上釣り堀の脈釣り(ミャク釣り)のコツ⑤サルカンの使い方がカギ!

海上釣堀での脈釣りでは、サルカン(スイベル)の使い方が仕掛けの安定性とトラブル回避のポイントとなります。

サルカンは、道糸とハリスの間に取り付け、糸ヨレを防ぐ役割があります。脈釣りでは魚の動きがダイレクトに伝わるため、サルカンを使うことで仕掛けの絡まりを防ぎつつ、自然なエサの動きを演出できます。

小型で強度のあるサルカンを選ぶと違和感を与えず、特に青物やシマアジなどに効果的です。

まとめ

今回は海上釣り堀を脈釣りで攻略する方法についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

確かに海上釣り堀を脈釣りで攻略するのは難しく、何度も失敗するかもしれません。

ですが、それを乗り越え脈釣りができるようになれば、海上釣り堀であっても大漁間違いなしです!

今週末ぜひ本記事で紹介したコツを踏まえ、脈釣りをしに海上釣り堀に行ってみてはいかがでしょうか?