
フィッシングのひとつとして、「海上釣り堀」というものがあります。 手軽に大物や高級魚釣り上げられるチャンスがあり、高い人気を集めています。 子供や女性、初心者でも気軽に参加でき、今ではすっかりレジャーのひとつとして定着しました。 とはいえ、海上釣り堀は少し特別な存在で、独自のルールがさまざま存在します。 ルールを知っておかないと、心から海上釣り堀を楽しめないかもしれません。 本記事では、海上釣り堀でおさえておくべきルールについて解説します。 本記事を読めば安心して海上釣り堀に参加できるようになるはずです。
ルールをおさえて、海上釣り堀デビューをしよう
「そもそも海上釣り堀が何かわからない」という人もいるでしょう。 海上釣り堀とは、簡単に言えば「海に作られた釣り堀」です。 海の一部がいけすになっており、作られた桟橋に立って釣りを楽しみます。 他のスタイルでは味わえない魅力があり、海上釣り堀にのめり込む人も少なくありません。
海上釣り堀は、基本的に予約が必要です。 飛び込みでの利用はできないと考えて、問題ありません。 料金は多少のバラつきがありますが、大人は10,000円から15,000円、女性子供は5,000円から10,000円程度です。
海上釣り堀をするなら、基本的な釣り具に合わせて、以下のような持ち物が必要です。
・海上釣り堀用のエサ
・針外し 仕掛け
・ライフジャケット(特にお子様)
服装は、カジュアルなものでかまいません。 ただし屋外でのフィッシングなので、温度対策は必要になります。
海上釣り堀でのルールと流れをおさえよう
海上釣り堀を利用するまでの流れは、おおむね以下のとおりです。
予約
まずは予約を取りましょう。
予約段階で、
・日程
・人数
・利用するコース・プラン
を伝えます。 予約が通れば、集合場所・時間について連絡されます。 またこの段階で、レンタルできる用具についても確認しておくとよいでしょう。
受付
当日は、余裕を持って集合場所に向かいましょう。 到着したら、まずは受付を行います。 予約確認および料金の支払いは、たいていは受付で行われます。
受付時、海上釣り堀の利用に関する説明がなされるはずです。 海上釣り堀には独特のルールがいくつかあるので、しっかりと聞くようにしましょう。
レンタル
続いて、レンタルするものがあれば、その手続きを行います。 所有物をチェックして、忘れ物がないか見てみましょう。 この段階で気づいておけば、利用中に「アレがない!」と困ることもありません。
釣り座(釣り場所)は抽選
続いて、「抽選」に入ります。 海上釣り堀では、基本的に釣り座は抽選で決定されます。
一度決定して釣り座は、終日変更できません。 ただし海上釣り堀によっては、「先着制」を採用しているケースもあります。 事前に確認しておきましょう。
海上釣り堀で、釣りをしているときのルール
実際に海上釣り堀で釣りをしている間にも、独特なルールが存在します。 ルールは守って、楽しく釣りを楽しみましょう。
使用する竿は一人一本
海釣りでは、基本的に「竿は一人一本」と決められています。 複数の竿を持ってきて、適宜取り替える分には問題ありません。 ただし、一度に垂らせる釣り糸はひとつまでです。
貸切利用時でも複数本を同時に使用することはご遠慮ください。仕掛けが絡まる原因となり、他のお客様のご迷惑にもなりますのでご協力をお願いいたします。
釣座の移動や割り込みは禁止です
指定された釣座以外への無断での移動や割り込み行為はご遠慮ください。
すべてのお客様に快適に釣りを楽しんでいただくため、釣り座はスタッフが管理しており、公平にご案内しております。トラブル防止のためにも、ルールを守って釣りをお楽しみください。
まき餌・外釣り禁止
まき餌の利用は、固く禁止されています。 基本的に「つけエサ」以外は使えません。 泳がせエサは使ってもOKですが、周囲に迷惑がかからないよう、オモリを使うなどする必要があります。
外釣りは、当然ですが絶対にNG。 海上釣り堀で糸を垂らせるのは、いけすだけです。
吸い殻やゴミは絶対に海に捨てないでください
釣り場の環境保全のため、吸い殻や空き缶、ペットボトル、釣り針やハリスなどのゴミは絶対に海に捨てないでください。
お持ち帰りいただくか、所定のゴミ箱へ廃棄をお願いいたします。美しい釣り場を保つため、皆さまのご協力をお願いします。
釣り堀イケス以外での釣りは禁止です(サビキ釣りも不可)
港内では、釣り堀イケス以外の場所での釣り行為は禁止されています。
サビキ釣りなどを含め、釣り堀エリア外での釣りはルール違反となりますので、絶対におやめください。安全管理と運営上の都合により、厳守をお願いしております。
泥酔状態での釣りや迷惑行為はお断りしています
泥酔状態での釣りは転倒などによるケガの危険があるためお控えください。
また、他のお客様に対する迷惑行為や海への小便などの非常識な行動も禁止です。トイレは港内にございますので、必ずご利用ください。皆さまが気持ちよく過ごせる環境作りにご協力をお願いします。
一般生け簀では追い食い・移動禁止、長竿の使用制限あり
一般生け簀では、追い食い行為や他のお客様の釣座への割り込み・移動は禁止です。
また、4.5m以上の長竿の使用も制限されています。混雑時のトラブル防止と安全確保のため、ルールを守ってご利用ください。貸切の場合は一部ルールが異なります。
一般生け簀では中央を越える投げ込みは禁止です
一般生け簀での釣りでは、仕掛けを中央を越えて投げ込む行為は禁止されています。
他の釣り人との糸絡みやトラブルの原因となるため、ご自身の釣座の範囲内で釣りをお楽しみください。マナーを守って安全な釣りを心がけましょう。
港内での魚の調理や関係者エリアへの立ち入りは禁止です
釣った魚を港内でさばく、調理するといった行為はご遠慮ください。
また、漁師さんの作業場や関係者専用エリアへの立ち入りも厳禁です。安全管理と漁業関係者の業務保護のため、立ち入り禁止区域には絶対に入らないようにお願いします。
他のお客様への迷惑行為禁止
当たり前ですが、他のお客さんに迷惑をかけてはいけません。 敢えて迷惑をかけようとする人はいないと思いますが、悪意なく迷惑がかかってしまわないように注意しましょう。
青物がかかったら、それを知らせて他の人は竿をあげる
時には大きな青物がかかることもあります。 もし自分が大きな青物をかけたなら、知らせてあげましょう。 「青(物)です」と告げれば、周囲は理解してくれます。
青物がかかった場合、それ以外の人は仕掛けを上げることとなっています。 青物は激しく動き回るので、仕掛けを垂らしたままだと大変なことになるからです。 逆に他の人が「青です」と申告した場合は、自分も仕掛けを上げるようにしましょう。
というように、釣果を上げるためにサポートし合うのが、海上釣り堀のもっとも重要なポイントです。
キープしたらリーリース禁止
海上釣り堀では、キープした後でのリリースは認められていません。 キープした魚は、責任を持って持ち帰りましょう。
まとめ
海上釣り堀は、大物や高級魚を釣り上げられるチャンスがある、とても魅力的な存在です。 他のスタイルでは味わえない楽しさがあり、海上釣り堀にのめり込む人も少なくありません。 海上釣り堀を心ゆくまで楽しむためには、本記事で紹介したルールに従うのが重要です。 本記事を参考にしつつ、ルールはしっかりとおさえておきましょう。